2019年度新人戦を迎えた 現役の皆さんへ

OB会 赤沼啓二郎

 ご存じ「戦争と平和」の著者トルストイの言葉です。
「戦いに勝つのは、必ず勝とうと固く決心した者だ」
 ラグビーの試合前に行われる「ハカ」は相手を威嚇する儀式で、出場する全選手が自らの戦うに当たっての心構えを、目と全身を使って表現します。その迫力には、威力があり対戦相手を威嚇し、戦意を弱めます。全員が本気で夢中になって行い、トルストイの言葉を正確に表現しています。
 さて、現役の皆さんは昨年の6月から今年の1月にかけて東京都325校の頂点に立った、八王子学園八王子高校と実践学園に闘い善戦されました。OB会会長をお引き受けしてから8年を迎えますが、このような素晴らしい実績は初めてで、母校バスケットボール部の歴史の中でも初めての快挙だと思います。皆さんの努力が実を結んだことに心からお祝い申し上げます。あめでとうございます。
 今、皆さんの立ち位置は325校の参加校中のベスト20位です。真似て盗んで自分達のバスケを強くするのに参考となる学校は19校に絞られました。むしろこの段階に達した今は、右へ倣への段階を超えて法政高校固有バスケの確立が求められている時だと思います。
 ディフェンスとリバウンドに全力を傾注し、手にしたボールを一気に相手ゴールに運び込む、法政バスケ独特の形を完成することが強く求められている時だと思います。
 皆さんは既にこの課題に立ち向かう心の準備は出来上がっているでしょう。
皆さんは、東京都代表校となるために新人戦本大会進出、春の関東大会でベスト8入賞という目標を共有出来ていますか。この共有なくして心が一つになることはありません。
 更に大切なことは普段練習で培ってきた実力の全てを本番の試合で出し切れるかという問題です。いざ本番の試合当日には、勝敗にこだわることなく無我夢中になって試合を楽しむことが出来るかどうかです。バスケットが出来ることに感謝し、心からバスケットを愛し、40分間を楽しんで走り切った時、練習で培った実力の全てが発揮されるのです。
 初戦の多摩大聖ヶ丘高校戦(107田43で勝利))では「目標を共有する」(心を一つにする)と「力の全てを出し切る」ことが出来ました。自らを、チームを信じてください。
その時、皆さんはバスケを心から楽しみ、夢中の境地に達することが出来るのです。
 夢中こそが、魔法の力を呼び寄せ、持てる力の全てを発揮させてくれると信じて下さい。
 そして目標を共有するチームメイトを120%信頼し、協力して戦って下さい。
 以上  
追記 次の3点を大切に
   心・技・体の向上を図る 
   想像力、ビジョン、創造力を発揮する
   夢中になって走り切り、更にアシストとフェイクを忘れない        

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